Saturday, 2 November 2024

イスラエルのモサド、イタリアでのスパイ疑惑に関与か

Middle East Monitor, 2 November 2024

2024年9月16日、イタリア・ローマでのジョルジア・メローニ首相。[Riccardo De Luca - Anadolu Agency]

 イスラエルの対外諜報機関モサドが、イタリア首相と高官を標的にしたスパイ・スキャンダルに関与していると、Yedioth Ahronoth 紙が昨日報じた。

同紙によると、モサドはミラノを拠点とする民間調査会社との取引に関与しており、この会社は治安当局の現・元幹部で構成され、ジョルジア・メローニ首相を含む政治家や公人の個人情報を盗み出し、恐喝に利用しているという。

同紙は、少なくとも4人が逮捕され、さらに数十人が捜査中であるとし、サイバーセキュリティの専門家とハッカーがイタリア内務省のサーバーに侵入した可能性があると付け加えた。

イタリアのメディアは、この事件を「マフィアの構成員や諜報機関の幹部、モサドを含む外国の諜報機関が関与する最高レベルの陰謀」と表現した。

メローニ氏は、この陰謀は「容認できない」「民主主義への脅威」だと述べた。

イタリア国防相のギド・クロセットは、国家機密が漏洩した可能性を懸念し、議会での緊急調査を要求、暴露された個人情報は氷山の一角だと警告した。

同紙によれば、民間のビジネス・インテリジェンス会社Equalizeを率いる元警察幹部が、2019年から2024年にかけて、政府省庁や警察のサーバーに侵入し、秘密や機密情報を収集し、それを顧客に売った、あるいは売ろうと計画していた容疑者として捜査の第一容疑者に挙げられている。

水曜日のイタリア紙『コリエレ・デラ・セラ』の報道によると、捜査当局は、イタリアの政府系ガス会社ENIが関心を持ちそうなイラン産ガスに関する情報を扱おうとしていた、諜報員とされる身元不明のイスラエル人2人の捜査機関への訪問を傍受した。

同紙によれば、この訪問は、モサドのカウンターパートであるイタリア諜報機関で働いていた警察の幹部が調整したものだという。



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