Wednesday 23 June 2021

デルタ・プラス

 新型コロナウィルス(武漢肺炎)は、刻々と変異を続けているわけですが、現在、イギリスで大半を占めているインドで最初に確認されたデルタ変異種が変異した、デルタ・プラス (Delta Plus) という変異種が報道されました。

デルタ変異種は、B.1.617. 2ですが、その変異種にはこれにK417Nが付くそうです。PHE (Public Health England) では‘プラス’は使わず、Delta-AY.1 という、デルタの一種として扱っているようです。

4月に最初に確認されたデルタ・プラスですが、既に世界各地で確認されていて、イギリスでは4月26日に最初に確認されたそうです。6月14日の時点では、East Midlands, London, the North West, South East, South West and West Midland で41件の検出があり、最初に確認された5人は、ネパールとトルコから、又は経由した人との接触があったそうです。

最初にインドで確認されている事はもとより、カナダで1件、日本で15件、ネパールで3件、ポーランドで9件、ポルトガルで22件、ロシアで1件、スイスで18件、トルコで1件、米国で83件確認されているそうです。

インドでの初期の研究によると、このデルタ・プラスはアルファ(ケント)変異種よりも感染力が高い可能性があるかもしれないとの事です。その上、肺の細胞に取っ付き易いとか、このプラスに感染したマスク無しの人とすれ違うだけで感染るなど、かなり煽っております⁈ 😓

専門家は、コロナウィルスは時間の経過と共に絶えず変異し、一部の変異体は免疫系から逃れる可能性があるため、リスクをもたらすと繰り返し述べています。

PHEは、オックスフォード/アストラゼネカ・ワクチンとファイザー/BioNTechワクチンの両方の二回の接種が、デルタ変異種に対して有効であると述べていますが、さらなる突然変異については、より多くのデータが必要だそうです。

しかし、ロンドンのUniversity College London のGenetic Institute の所長であり、計算システム生物学の教授であるFrancois Balloux氏は、この段階では、イギリスへの影響について、特に懸念する理由はないと述べています。世界のいくつかの国で確認されていますが、ネパールを除いて非常に低い頻度にとどまっていて、イギリスでの症例も非常に低いレベルのままであると付け加えました。

報告された菌株の数が少ないので、デルタ・プラスの伝染性、免疫回避、又は致死性については何も知られていません。しかし、それが特定された全ての場所で非常に低い頻度にとどまっている事を考えると、プラスは元のデルタよりも伝染性が高くない事を高く示唆しているそうです。

イギリスでは、デルタ・プラスが41件特定された後、政府とPHEは予防処置として、強化されたコンタクト・トレーシング及びテストを含む措置が、特定された地域に実施されました。


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今日のEuro2020は、あのロナウドのいるポルトガル対フランス戦ですが、外はやっぱり大変静かです。😓



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