Wednesday, 28 June 2023

中国との関連が180億ポンドの携帯電話契約を脅かす

The Times, 26 June 2023

ボーダフォンとスリーの合併に国会議員が懸念を表明

スリー社は香港に上場するコングロマリット、CK Hutchison所有されているため、この合併案は安全保障上の懸念を呼び起こしている | GETTY IMAGES

 英国におけるボーダフォンとスリーの180億ポンド規模の合併は、中国とのつながりをめぐって議会で党派を超えた精査を受けている。

保守党と労働党の両議員は、香港上場のコングロマリット、CK Hutchisonが所有するスリーとの合併が提案された後のボーダフォンとの国家契約への影響について、政府省庁に質問を提出した。

デービッド・デイビス議員は、合併がボーダフォンとの契約に及ぼす安全保障やその他の影響について、政府はどのような評価を下しているのかと質問した。労働党のアプサナ・ベグム議員も、合併の「潜在的な安全保障への影響」について質問している。

今月、ボーダフォンとスリーは待望の英国最大のモバイルネットワーク設立計画を発表した。この取引は競争市場庁による最初の調査を引き起こし、合併は新しい国家安全保障投資法の下での承認も必要となる。

英国最大の労働組合であるUniteは、この取引に反対するキャンペーンを展開しており、「中国国家と深いつながりを持つ企業に、英国の通信インフラの中心でさらに目立つ地位を与えることになる」と主張している。

Uniteの代表団は先月香港で開催されたHutchisonの年次株主総会に出席し、同じくハチソンが所有するフェリックスストウ港で昨年ストライキを行った後、労働組合活動を理由に不当に解雇されたと主張する労働者4人の復職を求めるキャンペーンを行った。

保守党の元党首であるイアン・ダンカン・スミス卿は、今月行われた調達法案に関する討論の中で、Uniteと話をしたことを議員に話し、政府は「特に市場における競争を低下させるため、起きたことを非常に注意深く見る必要がある」と述べた。中国の権威主義との結びつきは、大きな懸念のひとつだ。

ボーダフォンのマルゲリータ・デラ・バレ最高経営責任者(CEO)は、この合併は「顧客にとって素晴らしく、国にとっても素晴らしく、競争にとっても素晴らしい」ものになると述べた。

ボーダフォンのMargherita Della Valle最高経営責任者(CEO)は、この合併は「顧客にとっても、国にとっても、競争にとっても素晴らしいことだ」と語る。

スリーUKの最高経営責任者であるロバート・フィネガンは、同社はすでに英国で事業を展開しており、「規制された業界であり、我々は全国の国家安全保障局と非常に緊密に連携している。スリー社の出資比率は)100%から49%(統合後の事業)になる。

内閣府は、「オープンエコノミーとして、英国の成長と雇用を支援し、厳格な法的規制要件を満たし、国家安全保障を損なわない投資を歓迎する」と述べた。内閣府は、「国家安全保障上のリスクをもたらす取引を阻止したり、是正措置を課したり」する「強力な権限」を持っているが、「特定の企業買収についてコメントすることはできない」と述べた。



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