The Telegraph, 5 September 2024
深圳当局、データ収集と肝臓がん治療をめぐり製薬大手を調査
英製薬大手アストラゼネカの違法行為の可能性が指摘される中、5人のアストラゼネカ社員が中国で拘束された。
ブルームバーグによると、中国・深センの当局は、同社がどのように患者データを収集したかを調査しているほか、中国でまだ承認されていない肝臓がん治療薬の輸入についても調査している。
アストラゼネカの広報担当者は言う: 「中国にいる少数の従業員が調査を受けていることは承知しており、現時点ではこれ以上の情報はありません。」
これはアストラゼネカの中国事業に影を落とす恐れがある。アストラゼネカは中国最大の外資系製薬企業であり、中国での売上高の12%を占めている。2019年現在、全世界の従業員90,000人のうち、中国事業で15,000人を雇用している。
パスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は、イノベーションを奨励する中国を称賛した。彼は、この国の企業が「医療の未来を形作るようなファースト・イン・クラスの製品や新技術」を生み出していると述べた。
2023年4月、ソリオ氏は、アストラゼネカが中国に多額の投資を行っているのは、「企業が患者を助け、成長するための大きなチャンスであると同時に、イノベーションを利用する大きなチャンス」でもあるからだと述べた。
アストラゼネカは中国で買収の機会をうかがっており、昨年はがん治療会社を最大12億ドル(9億5000万ポンド)で買収した。
中国事業の拡大により、アストラゼネカは、政府の調査対象となるリスクに対してより慎重な他の企業と対立している。
近年、米国のデューデリジェンス会社ミンツ・グループや広告会社WPPなどの従業員が拘束されている。WPPは贈収賄の疑いで拘束された中国人幹部を解雇し、ミンツ・グループは昨年、社員の釈放を確保するために奮闘した。
アストラゼネカは政府の監視から免れていない。2022年、アストラゼネカは遺伝子検査結果の改ざんで中国当局から告発された。同社は当時、一部の従業員に対して懲戒処分を下したことを明らかにした。
北京はデータ・セキュリティと個人情報の取り締まりを強化しており、企業に対して情報を中国国内に留めるよう求めている。また、新しい治療法の承認が遅れていることを受け、国内での医薬品密輸の試みも抑制している。
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