Thursday 24 March 2022

ジョンソン首相、NATOサミットでぼっちになる

The Independent, 24 March 2022

ボリス・ジョンソン、マクロン大統領らEU首脳のNATO会合での挨拶に気まずそうな表情を浮かべる

 ボリス・ジョンソンは、NATOのメンバー写真に先立ち、EU首脳が握手を交わす中、一人気まずそうに立っていた。

会議の映像では、NATOサミットの開始時にEUの首脳が陽気に挨拶し合う一方で、ボリス・ジョンソンはポケットに手を入れて眺めていた。

エマニュエル・マクロン大統領は、フランス大統領からの挨拶を待ちながら気まずそうに周囲を見回す英国首相からわずか数メートルの所で、他のEU首脳と握手し、微笑んでいるのが見えた。

ソーシャルメディアユーザーは、この映像に対してイギリスを「恥ずべき国」と決めつける一方で、世界の指導者たちが「グローバルなイギリス」をどう考えているのかを示す映像だと評する人もいた。

© Provided by The Independent 他のEU首脳が挨拶する中、一人たたずむボリス・ジョンソン(Screengrab)

ジョンソン氏とマクロン氏は、これまでにも世界の舞台で意見が一致しない事があった。

昨年9月、ジョンソン首相はフランスの首相に「donnez-moi un break(馬鹿も休み休み言え)」と言い、英米豪の軍事協定に対する怒りを克服するよう求めたが、その結果、フランスはオーストラリアとの大型契約からはじき出された。

12月には、マクロン大統領が私的な会話でジョンソン氏を「道化師」と呼んだことが報じられた。

バイデン氏らが出席したNATOの緊急首脳会議の冒頭、イェンス・ストルテンベルグ事務総長が、同盟はロシアの侵略に対する代償を増やし続ける決意であると述べたことを受け、このような発言が飛び出した。

© Provided by The Independent ジョンソン氏とマクロン氏は、過去に公然と意見が対立した事がある(PA Wire)

ロシアに圧力をかけ続けるため、ゼレンスキー大統領はNATO加盟国とのテレビ会議で、同盟がウクライナに必要な武器を含む「効果的かつ無制限の」支援を提供するよう要請すると述べた。

ロシアは「NATOの東側メンバー、バルト諸国、ポーランドに対してさらに前進したいのは確かだ」と、ゼレンスキー大統領はサミットで事前に録画したビデオ演説で述べた。

「しかし、NATOはまだ、同盟が人々を救うために何ができるかを示していない」とも述べた。

ベルギーの首都に到着した後、ボリス・ジョンソン氏は放送局に対し、プーチン大統領は「暴力と侵略の道」をさらに突き進んでいると述べた。

© Provided by The Independent ベルギーのブリュッセルにある同盟本部で、ロシアのウクライナ侵攻について話し合うNATO首脳会議の前に、メンバー写真を撮るジョー・バイデン米大統領とマクロン大統領(REUTERS)

「プーチンを経済的に締め付けなければならない。今日もワーグナー・グループに制裁を加え、プーチンの金塊使用を阻止するために何ができるかを検討し、さらにウクライナ人の自衛を助けるためにもっと努力しなければならない」

外務省は、ロシアの億万長者ユージン・シュビドラーや、モスクワによってウクライナ南東部の占領地メリトポリ市長に就任したガリーナ・ダニルチェンコなど、さらに65の団体や個人を制裁すると発表した。

ワグナーグループは、ゼレンスキー氏の軍隊が多くの予想をはるかに超える強い抵抗を続けているため、ゼレンスキー氏の暗殺を計画していると警告されている。



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